teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]

 投稿者
  題名
  内容 入力補助 youtubeの<IFRAME>タグが利用可能です。(詳細)
    
 URL
[ ケータイで使う ] [ BBSティッカー ] [ 書込み通知 ] [ 検索 ]


『小鬼の市』マクロイ

 投稿者:klee  投稿日:2014年 8月30日(土)18時56分19秒
  『小鬼の市』(1943)The Goblin Market
駒月雅子訳(2013)創元推理文庫

 第二次世界大戦下のカリブ海の島国サンタテレサが舞台。アメリカ本社の通信社の派遣記者ハロランが不慮の死を遂げました。職を求めて必死だったフィリップ・スタークはその事件をチャンスに換え、その記者の後釜として勤務することに成功します。ただ、数々の状況からして、前任者の死は殺人によるものでしたし、スターク自身も不審者に襲われ、殺されかけます。地元警察のウリサール警部は、ハロランは「事故死」だととりあってくれず、やむなく彼は独りで事件の真相を見つけ出そうとしていきます。

 中核はシンプルな犯人当てにありますが、そこにエキゾチックなスパイものや冒険ものの要素が加わり、最後の鮮やかなどんでん返しまで、本当に楽しめる作品となっています。ただ、出版元の東京創元社のPRの仕方には、数々のレヴュアーが指摘している通り、問題があるように思います。

解説(福井健太)の内容

①作者の略歴。
②マクロイ作品の我が国への紹介のされ方。
③本作のあらすじと特色。
④本作に登場したウリサール警部が出てくる他作品について。
⑤本作の後日譚が邦訳される予定。
 
 

『跡形なく沈む』

 投稿者:klee  投稿日:2014年 8月25日(月)18時26分31秒
  『跡形なく沈む』(1978)Sunk without Trace
中村有希訳(2013)創元推理文庫

 私生児として父を知らず、母を憎んで育ったルースは、母が病死したことをきっかけに、父が暮らしていると思われるスコットランドのシルブリッジという街へ移り住み、役所に就職しました。ただ、何か魂胆がある彼女の行動は周囲に好奇心と不安をまきちらしていきます。そしてついに街に殺人事件が…。同じ役所に勤めている、自堕落な同棲相手と暮らすケン、そしてその元彼女でケンへの未練を感じながらも、堅実な男性との結婚を考えるジュディス・ハッチングスの男女関係をからめながら物語は一つの破局へと進んでいくのでした。

 事件の背景に、自治区協議会の議員選挙というのがあって、その規模やら制度がピンと来なかったのが、多少読んでいて引っかかる点でした。ただ、政治に関わる人々の多くが、なにより政争や自らの保身を優先し、人情に欠けるという描写は、国は違えども、妙に納得できるところです。意外な犯人設定やいくつか張られた伏線を、さながら昼ドラのようなドロドロした人間関係で巧妙に隠蔽していくのはディヴァインの独壇場。

解説(佐々木敦)の内容

①本作の発表年や、作品の位置。
②解説者が本作の解説をするに至った経緯。
③本作の紹介。
④ディヴァイン作品の原理。
⑤ディヴァインの後期作品の特徴。
 

『服用禁止』バークリー

 投稿者:klee  投稿日:2014年 8月15日(金)14時02分48秒
  『服用禁止』(1938)Not to Be Taken
白須清美訳(2014)原書房

 イギリスの片田舎アニーペニーで、誰からも好かれていたジョン・ウォーターハウス氏が突然死した。死因は当初、地元の医師によって病死と判断されたが、村にやってきた故人の弟シリルによって疑義が挟まれ、解剖の結果、砒素による毒殺の疑いが濃厚となった。シリルが疑っているのは、明らかにジョンの妻アンジェラだった。警察の捜査が始まり、検死審問が開かれることになって、以前からウォーターハウス夫妻と近所付き合いをしていた仲間たちは動揺を隠せないでいた。その一人、果樹園を営んでいるダグラス・シーウェルもまた検死審問の結論を気にせずにはいられなかった。

 「読者への挑戦」が挿入された作品。数々の伏線、いかにもバークリーらしい犯人設定など、多くの手がかりやヒントが示されているにも関わらず、真相を推理するのはかなり困難に感じます。ただ、この作品の真の姿は、論理的推理によって全てが明らかになった後に現れます。
ああ、バークリー。黄金時代を担った中核的作家にして、あまりにも時代を先んじて突き抜けた才能。

解説(森英俊)の内容

①バークリーの関連資料がオークションに出品されていたエピソード。
②バークリーがセイヤーズと合作を考えていたエピソード。
③本書について。
 

『警官の騎士道』ペニー

 投稿者:klee  投稿日:2014年 8月15日(金)14時01分46秒
  『警官の騎士道』(1937)Policeman in Armour
熊井ひろ美訳(2013)「論創海外ミステリ-110」論創社

 病魔によって余命わずかとなり、自らの邸宅で療養中だったエヴェレット判事が刺殺されました。現場は判事の部屋で、凶器は判事が蒐集していたナイフでした。容疑者としては以前から彼を脅迫していた男が挙げられましたが、部屋は密室状態で、彼の身内である家族や親しい医師や弁護士たちぐらいしか実行可能な者はいません。ビール主任警部は丹念な捜査によってじっくりと容疑者を絞っていきます。

 容疑者たちの証言調書が連続したり、事件当日のタイムテーブルが付されるあたり、フェアプレイを重視するあまり、読んでいてあまり面白くない部分があるのはご愛敬。その部分を抜けるとそれなりにストーリーが展開したり、ビール主任警部が意外な一面を見せるなど、ぐっと読みやすくなります。後の作品ほど実験的な工夫をしているわけではないので、その分ストーリーが殺されていないのが本作の長所です。密室を構成する証言にどう取り組むか、これがテーマなのは先に訳された『警官の証言』と共通するところでしょうか。

訳者あとがきの内容

①本作の書誌
②あらすじや読みどころ
③訳に関する但し書き
④謝辞

解説「ルーパート・ペニーは、なかなか良いぞ。」(平野義久)の内容

①ペニーの作風の長所と短所。
②本作について
③本作のあらすじと各所の解説
 

HP更新できないのでこちらに投稿します。

 投稿者:klee  投稿日:2014年 8月15日(金)14時00分14秒
  『パニック・パーティ』(1934)Panic Party
武藤崇恵訳(2010)原書房

 大学時代の指導教授ガイ・ピジョンから、クルーザー旅行に招待されたシェリンガム。客は彼と合わせて14人の男女。自らが所有する無人島に上陸した夜、ピジョンは言い放ちます。「この中に、殺人者がいる」と。案の定、その翌朝、海に漂う死体が…。次第に正気を失っていく人々、シェリンガムはそこで意外な選択をしていきます。

 本書の冒頭には、ミルワード・ケネディへの献辞があります。少し引用すると「かつてぼくに対して、『推理』のみを主題とした小説を書いてくれという穏やかな挑戦状を公開したことがあったね。だがぼくとしては、そのようなテーマには興味がないのでお断りさせてもらうよ。その代わりに、きみの要望とは正反対と言える本書を進呈しよう」と書かれています。
 作品の読後、この献辞を何度か読み返し、考えてみたことを感想に代えましょう。
 おそらく本書は、「推理」以外のみを主題とした小説(ミステリ)を意図して書かれたように思われます。舞台設定こそ、推理小説ではオーソドックスな「孤島もの」ではありますが、そのオーソドックスさを逆手にとり、“孤島では「推理」は役に立ちえないのではないか”という主張(あるいは「孤島ものの本格推理小説」への批評)が展開されているようなのです。その主張の根拠は、登場人物の言動を借りていくつも述べられています。本書の帯には「シェリンガム暴走」とありますが、私にはシェリンガムが暴走しているとは思えません。無論、本格推理小説の探偵役としては逸脱していると言えるでしょうが、孤島におかれて皆おかしくなりつつあることを認識している人物としては、“当然”の行動として作者は描いているように思います。だから、「孤島で人が変死しており、犯人が身内にいるかもしれないという状況では、探偵は推理にふける以前にやるべきことがあるのではないか」という指摘として読めるのです。
 本作で暴走しているのは、シェリンガムではなくバークリーの批評精神と言うべきでしょう。ただ、この作品が後世の推理作家や批評家にしっかり咀嚼されていれば、安易に密室や“嵐の山荘”といった舞台設定と、孤島という舞台の類似点ばかりに気をとられ、その規模の違いから生じる質的な相違を軽視するような作品や批評は生まれにくくなったのではないか、とも思います。(そういった観点で、笠井潔『オイディプス症候群』と比較したくなります)

 面白いかどうかで言われると微妙ですがね。『ジャンピング・ジェニイ』の方が面白い上に「シェリンガム暴走」という帯にふさわしいかと。

解説「バークリーとディティクション・クラブ」(森英俊)の内容

 本作の成立に深い関わりのあるディティクション・クラブについて。クラブの沿革やバークリーとの関係、そしてその後など。
 

(無題)

 投稿者:佐藤  投稿日:2012年 7月25日(水)15時30分55秒
  こんにちは。

お返事ありがとうございます。

とても助かりました。

昨日のメールが送信されていないものと思い同様のメールを先ほど再送してしまいました。

ご迷惑おかけして申し訳ありません。


今後も更新楽しみに拝見させていただきたいと思います。

ありがとうございました*
 

ダシールハメットを読んだ男について

 投稿者:klee  投稿日:2012年 7月25日(水)07時18分3秒
  7月24日 メールをくださった方へ。
メールを直接返信する方法がわからなかったので、掲示板にて失礼します。

>プリチャードが書架ボーイとして登場する短編推理小説の名前を教えていただきたいのです。

>また、掲載されている書籍名や出版社、現在入手する方法はあるかなどご存知でしたらお教えいただきたいです



お問い合わせのメールありがとうございました。
ウィリアム・ブリテン「ダシール・ハメットを読んだ男」についてですが、
プリチャードが書架ボーイとして出ているのは本作品独自の設定なのかなと思って読んでいました。

ハメットの原典中で同様な設定があるかどうかという点につきましては、
恥ずかしいことに私はハメット作品はあまり読んでいないので確かなお答えができません。
申し訳ないです・・・。

私よりも、海外ミステリに詳しいサイトが数多くあります。
かつろうさんの”風読人”(本HPのリンク集からたどってください)や、本棚の中の骸骨、aga-searchの管理人さんにお尋ねするという手もありますよ。
 

ひきこもりの哀しみ

 投稿者:谿 文夫(ふみを)  投稿日:2012年 5月 9日(水)01時18分47秒
  雨戸を閉めきる昼日中からお布団かぶり身をひそめて自分で自分自身を慰める
ああ、ぼくは惨めなひきこもり。

ひとの白い目を気にかけて怖くておへやにひきこもる周りの誰も信用できない
ああ、とても卑屈なひきこもり

とっても怖い引き出し屋
いつくるかびくびくしてるいきを潜め耳をそばだて
ああ、とても哀れなひきこもり

もし、ひきだし屋が来たらお手上げ、ぼくは、へやからひきだされ、殻を奪われた宿借りのように、惨めな姿をさらす!
ああ、哀れ、ひきこもりのぼく!

 

自虐の詩

 投稿者:klee  投稿日:2009年 4月19日(日)13時14分52秒
  レンタルDVDで観ました。阿部寛と中谷美紀が主演の日本映画です。ちゃぶ台返しのシーンが豪快な、コメディ映画だと思ってたら、実は幸福を追い求めて一生懸命に生きる一人の女性の人生が描かれる話でもあったんですね。
セリフが少ないけど、目で全てを物語るような阿部寛の演技がかっこよかった。

http://www.geocities.jp/collage29/

 

引越しました

 投稿者:klee  投稿日:2009年 3月22日(日)20時19分32秒
  昨日、引っ越しました。まだまだ荷物整理は終わっていませんが…。
地味にネット接続の再設定も面倒でした。

はる*さん

ありがとうございます。
今日はホーマックやイオン、ニトリ、ドンキホーテなど買い物に行っていました。
まずは買い物スポットの確保ですね。

http://www.geocities.jp/collage29/

 

レンタル掲示板
/11